1. ツロの王ヒラムは、ダビデの宮殿の建築を助けようと、石工や大工を送り、たくさんの杉材を提供しました。
2. ダビデは、神様がなぜ彼を王とし、王国を強大にしてくださったのか、その理由がはっきりわかりました。 神様の国民に喜びを与えるためだったのです。
3. ダビデはエルサレムに移ってから、さらに妻をめとり、たくさんの息子や娘をもうけました。
8. ペリシテ人は、ダビデがイスラエルの新しい王になったと聞くと、なんとかして彼を捕まえようと兵を集めました。 一方ダビデも、ペリシテ人の来襲を事前に知り、軍隊を召集したのです。
9. ペリシテ人はレファイムの谷に侵入しました。
10. それを知ったダビデは、神様にうかがいを立てました。 「出て行って戦ったら、勝てるでしょうか。」神様は、「よろしい。 勝利を与えよう」とお答えになりました。
11. そこでダビデは、バアル・ペラツィムで攻撃をしかけ、敵を全滅させました。 「神様は、水がダムからどっと流れ出るように、敵を打ち破ってくださった!」と、彼は高らかに歌いました。 そういうわけで、そこは、バアル・ペラツィム〔「破れの場所」の意〕と呼ばれるようになりました。
12. 戦いのあと、イスラエル軍は、ペリシテ人が置き去りにして行った偶像を、たくさん拾い集めました。 ダビデは、それを焼き捨てるよう命じました。
13. そののち、ペリシテ人は再びレファイムの谷に侵入しました。
14. この時もダビデは、どのようにすべきか、神様にうかがいを立てたのです。神様はこうお答えになりました。 「バルサムの木を回って行き、そこから攻めよ。
15. バルサムの木の上から行進の音が聞こえたら、それを合図に攻めるのだ。 わたしがおまえの先に立って進み、敵を滅ぼすからだ。」
16. ダビデは命じられたとおりにしました。 こうしてギブオンからゲゼルまでの間で、ペリシテ軍を破ったのです。
17. 神様は、ダビデを恐れる心を、周囲の全国民に植えつけたので、ダビデの名声は各地に広まりました。