5. ギデオンは、スコテの人々に食べ物をくれるよう頼みました。 「われわれは、ミデヤン人の王ゼバフとツァルムナを追いかけているが、くたくたな上に腹ぺこなんだ。」
6. ところが、スコテの指導者たちからは冷淡な返事が戻ってきただけです。 「まだゼバフとツァルムナを捕らえたわけじゃないんだろう。 食べ物を恵んだのに負けられでもしたら大へんだ。 あいつらはここへ来て、わしらを殺すに違いないからな。」
7. そこでギデオンは、こう警告しました。 「神様が二人を捕らえさせてくださったあかつきには、戻って来て、野のいばらやとげで、おまえたちの肉を引き裂いてくれるわ。」
8. それからペヌエルに上り、食糧を求めたところ、また同じ返事です。
9. そこで、ペヌエルの人々にも警告しました。 「この戦いに決着がついたら、戻って来て、このやぐらをたたきこわしてやるからな。」
10. そのころゼバフ王とツァルムナ王は、残りの兵一万五千を率いてカルコルにたてこもっていました。 とにかくこれが、連合軍で生き残ったすべてでした。 十二万人がすでに殺されていたのです。
11. ギデオンは、ノバフとヨグボハの東にある隊商路を迂回して、ミデヤンの陣営を急襲しました。
12. 二人の王が逃げ出すと、ギデオンは追いかけて捕らえたので、敵軍は総くずれとなりました。