士師記 7:2-22 リビングバイブル (JLB)

2.  その時、神様はギデオンにこうお告げになったのです。 「兵が多すぎるぞ! このままでミデヤンと戦わせるわけにはいかんな。 イスラエル国民が自力で勝ったつもりになって、わたしに傲慢な態度をとるかもしれんからな。 

3. 臆病風に吹かれている者など、さっさと家に帰してしまえ。」すると、二万二千人が去り、戦闘意欲のある者一万人だけが残りました。

4.  しかしなお神様は、「まだ多すぎるぞ! 全員を泉に連れて下れ。 だれがおまえと共に行くべきで、だれが行くべきでないか、はっきり示してやろう」と言われたのです。

7.  神様はきっぱり言われました。 「わたしは、最初の組の三百人でミデヤン人を征服しよう。 残りはみな家へ帰らせるがよい。」

10. それでも心配なら、配下のプラを連れて敵陣へ行き、 

11. いったい敵陣ではどんな話が交わされているか、自分の耳で確かめるがよかろう。 きっと勇気百倍して攻撃に出られるはずだ。」ギデオンはプラを連れ、やみにまぎれて敵の前哨基地にもぐり込みました。 

14.  「そりゃ、こうに違いないぜ。 イスラエル軍にヨアシュの息子のギデオンってのがいてな、そいつがわれわれ連合軍を全滅させようとしてるんだ。」

15.  これを聞いたギデオンは、その場に突っ立ったまま、神様を礼拝する以外にありませんでした。 すぐさまイスラエルの陣営に取って返し、こう叫びました。 「集まれ! 神様はわれわれの手にミデヤンの大軍を渡してくださるぞ!」

16.  彼は三百人を三隊に分け、めいめいにラッパとつぼを持たせました。 つぼには、たいまつが隠してありました。 

17. 次は作戦の説明です。「いいか。 敵の最前線に着いたら、私がするとおりにしろ。 

18. 私と私の部隊の者がラッパを吹いたら、ほかの部隊の者も敵陣をぐるりと取り囲んで、いっせいにラッパを吹き鳴らせ。 そして、『神様のため、ギデオンのために戦うぞ』と叫ぶのだ。」

21.  敵の大軍は大混乱に陥り、右往左往し、悲鳴をあげて逃げ出しました。 イスラエル軍は、ただ立って見守るだけでよかったのです。 

22. 大混乱の中で、神様は片っぱしから同士打ちをさせたので、まさに修羅場と化してしまいました。 生きのびた連中は、やみにまぎれてツェレラ近くのベテ・ハシタや、タバテに近いアベル・メホラの境界まで逃げて行きました。

士師記 7