2-3. それで神様は、ハツォルにいたカナン人の王ヤビンに、イスラエルを征服させたのです。 王の軍の最高司令官はシセラで、ハロシェテ・ハゴイムに住んでいました。 彼は鉄の戦車九百台をかかえ、二十年間イスラエル人を悩まし続けたのです。 ついにイスラエル人は、神様の助けを求めました。
19. シセラは、「頼む、水をくれないか。 のどがからからだ」と訴えました。 ヤエルは牛乳を与え、また毛布をかけてやりました。
20. シセラは、「お願いだ、テントの入口で見張っていてくれ。 もし、だれかがわしを捜しに来ても、『ここにはいない』と追っ払ってくれ」と頼みました。
21. ところがヤエルは、先のとがったテントの杭と槌を手に取るや、眠っているシセラに忍び寄り、こめかみ目がけて打ち込んだのです。杭は地面をも刺し通し、シセラの息の根を止めました。 彼は、疲労困憊のあまり眠りこけていたからです。
22. バラクがシセラを捜して追って来た時、ヤエルは迎えに出て、「どうぞこちらへ。 あなた様がお捜しの方をお目にかけますわ」と言いました。案内されるままに中へ入ると、杭がこめかみに突き刺さったまま死んでいる、シセラの姿が目に入りました。
23. こうして、その日のうちに、神様はカナンの王ヤビンの軍勢を打ち破らせてくださいました。
24. そのとき以来、イスラエルはますます強大になってヤビン王を圧するようになり、ついに、ヤビンとその国民を完全に滅ぼしてしまいました。