士師記 21:2-20 リビングバイブル (JLB)

2. そして今、ベテルに集まり、神様の前に座して、夕方までさめざめと泣き悲しんだのです。

3.  彼らは大声で神様に呼ばわりました。 「イスラエルの神様、主よ、なぜこんなことが起こったのでしょう。 今われわれは、一つの部族を失いました。」

4.  翌朝、一同は早く起き出し、祭壇を築き、完全に焼き尽くすいけにえと和解のいけにえをささげました。 

5. さて、人々は、こんな疑問を持ち始めました。 「ミツパで神様の前に集まった時、まさかイスラエルの部族で欠席した者はいなかったろうな。」 それというのも、あの時、「出席を拒む者は必ず殺される」というきびしい誓いを立てていたからです。 

6. とにかく全イスラエルにとって、ベニヤミン部族を失ったことは、あまりに深い悲しみでした。「ああ、もうなくなるんだ、なくなるんだ。」 口を開けば、そのことばかりです。 「れっきとしたイスラエルの部族の一つが切り捨てられ、消えていくんだ。 

7. あの生き残った一にぎりの者に、どうやって妻をめとらせたものだろう。 わしらは神様に、娘を嫁がせないと誓ってしまった。」

13.  それから、リモンの岩にこもるベニヤミンの少数の生存者に、和解の使節を送りました。 

14. 四百人の処女が妻として与えられ、めいめい家へ戻りました。 ただし、全員に嫁がせるには、四百人では足りません。 

15. この時代は、イスラエルにとって悲しみに満ちた時期でした。 神様がイスラエルの部族のあいだを引き裂いたからです。

16.  指導者たちは思案にくれました。 「あの残りの者に妻をめとらせるには、どうしたらよかろう。 ベニヤミンの女は残らず死んでしまったことだし……。 

17. しかし、なんとしても妻をあてがってやらなければ、イスラエルの一つの部族が、永遠に絶えてしまう。 

18. かといって、わしらの娘をやるわけにはいかん。 厳粛な誓いを立てた以上、破った者は神様からのろわれるに違いない。」

19.  そのとき不意に、だれかが、毎年シロの畑で催される祭りのことを思いついたのです。 シロの町は、レボナとベテルとの間、ベテルからシェケムへ至る道の東側にありました。

20.  そこで指導者たちは、妻を求めているベニヤミンの男たちにこう指示しました。 「さあ、行って、ぶどう畑に隠れていなさい。 

士師記 21