士師記 20:1-2-7 リビングバイブル (JLB)

1-2. そこで全イスラエルは、ミツパへ指導者たちと兵四十万を差し向けました。 神様の前に心を一つにして集結したのです。 ダンからベエル・シェバに至る全国各地はもとより、ヨルダン川の東側のギルアデからも、ぞくぞく集まって来ました。 

3. イスラエル軍がミツパに集結したという知らせは、まもなくベニヤミン領内に伝わりました。イスラエルの指導者たちは殺された女の夫を呼んで、事の真相を話すよう求めました。

4.  「私どもは、夕方ベニヤミン領内のギブアに着き、ある家に泊まったのでございます。 

5. ところがその夜、ギブアの者どもが家を取り囲み、私を殺そうとしたのです。 一味は妻に暴行を加え、無残にも殺してしまいました。 

6. 私は妻の死体を十二に切り分け、イスラエルの全地に送りつけました。 それというのも、やつらの仕打ちがあまりにむごかったからです。 

7. さあ、皆さん、どうか腹蔵のないご意見をお聞かせください。」

14-15. それどころか、二万六千の兵をギブアに集結させ、地元ギブアから募った七百人と合流し、イスラエル軍に対抗する構えを見せたのです。 

19-20. そこで全軍は、翌朝はやく、ベニヤミンを攻撃するためギブアへ向かいました。 

22-24. イスラエル軍は神様の前で夕方まで泣き続け、再びうかがいを立てました。 「私どもは、同胞ベニヤミンとまだ戦うべきでしょうか。」「戦え」という答えが返ってきました。 イスラエル人は奮い立ち、翌日も、同じ場所で戦おうと出陣しました。 

27-28. 当時、神の箱はベテルにあったのです。 アロンの孫で、エルアザルの息子ピネハスが祭司でした。人々は神様に尋ねました。 「また出陣して、兄弟ベニヤミンと戦うべきでしょうか。 それとも、やめるべきでしょうか。」神様は、「行け。 あす、おまえたちはベニヤミンを打ち破ることができる」とお答えになりました。

35-39. 神様が助けてくださったので、イスラエル軍はベニヤミン軍を打ち破ることができたのです。 その日、ベニヤミン軍は二万五千百人を失い、生き残りの兵はわずかでした。戦況をまとめると、こうなります。イスラエル軍本隊は、伏兵に十分な作戦行動の機会を与えるため、わざとベニヤミン軍の前から退却したのです。 ベニヤミン軍は、イスラエル人を三十人ほど打ち殺した時、前回同様の大勝利を確信しました。 しかし、そのとき伏兵がギブアに突入し、村にいた全員を殺し、火を放ちました。 その煙を合図に、イスラエル軍は反撃に転じ、いっせいに攻撃を開始したのです。 

40-41. ベニヤミン軍は、うしろを振り返ってびっくりしました。 町が炎に包まれているのを見て、危険が身に迫るのを感じたからです。 

46-47. こうしてベニヤミン部族は、一日で二万五千の勇士を失ったのです。 リモンの岩へ逃げのびたのは、たった六百人で、四か月間そこにこもっていました。 

士師記 20