士師記 2:5-23 リビングバイブル (JLB)

5. それでこの地は、ボキム〔「人々が泣いた場所」の意〕と呼ばれるようになったのです。 人々は神様にいけにえをささげました。

6.  ヨシュアがイスラエルの全軍を解散させると、各部族はそれぞれ新しい領地めざして移動し、各自の所有地を手に入れました。 

10.  ところが、ヨシュアと同世代の人々がみな世を去ると、あとの世代は神様を礼拝せず、神様がイスラエルのためになさった力強い奇蹟さえ、意に介さなくなったのです。 

11. 彼らは、神様が断固として禁じたことを次から次へと犯していきました。 もちろん、異教の神々を拝むことも平気でした。 

15.  今や、イスラエル国民が敵と戦おうと進軍しても、神様が行く手をはばみます。 こうなることは、前もって神様が警告し、はっきり誓っていたのです。 それでもなお、かつてない苦境に立たされた人人を、 

16. 敵の手から救い出すために、神様は士師(王国設立までの、軍事的・政治的指導者)を起こされたのです。 

17. しかし、その士師にさえ耳を貸そうとせず、人々はほかの神々を拝んで、神様への誠実を踏みにじったのです。 なんと早く、先祖が歩んだ信仰の道から離れてしまったことでしょう。 それは、神様の戒めに従うことを拒んだからです。 

18. どの士師も、生涯を通して、イスラエル国民を敵の手から救い出しました。 苦しみに押しつぶされそうな人々のうめきを聞き、神様があわれんでくださったからです。 こうして神様は、士師の在世中はイスラエルを助けてくださいました。 

19. しかし、士師が死ぬと、人々はたちまち正しい道を捨て、先祖よりもいっそう堕落したのです。 強情を張り、異教の神々に祈りをささげるわ、地にひれ伏して礼拝するわで、周辺諸国の悪習慣に再び染まり、抜け出ることができませんでした。

20.  神様は再びイスラエルをお怒りになりました。 「この国民は、わたしが先祖と結んだ契約を踏みにじった。 

21. だから、ヨシュアが死んだ時まだ征服していなかった国民を、これ以上追い出すのはやめよう。 

22. むしろ彼らを用いて、イスラエル人がほんとうに先祖にならって、わたしに従うかどうか試すことにしよう。」

23.  このように神様は、これらの国民を滅ぼすことを許さず、この地から追い出さずに残しておかれたのです。

士師記 2