士師記 19:16-22 リビングバイブル (JLB)

16. ちょうどそこへ、野良仕事を終えた老人が通りかかりました。 ここはベニヤミンの領地でしたが、この老人はもともとエフライムの山地出身で、今はギブアに住んでいたのです。

17. 広場に野宿している旅人に目を留めた老人は、「どちらからお越しかな。 どこまで行かれるのじゃ」と尋ねました。

18.  「ユダのベツレヘムから戻る途中でございます。 シロからそう遠くないエフライムの山奥に住んでおります。 今夜は、どこの家にも泊めていただけませんでね。 

19. もっとも、ろばの餌も私どもの食糧やぶどう酒も、たくさん持ってはいますが。」

20.  「お気づかいは無用ですぞ。 わしの家にお泊まりなされ。 こんな所に野宿してはいかん。 えらくぶっそうでな。」

21.  老人は一行を自宅に案内しました。 ろばにたっぷり秣をやったあと、共に食卓を囲みました。 

22. 夕食の席がしだいにはなやいできた時、変質者の一団が家を取り囲み、戸をたたき始めたのです。 連中は大声で、「おまえんとこに泊まった男を出せ。 いっちょ、もんでやろうじゃないか」とどなります。 

士師記 19