士師記 18:21-29 リビングバイブル (JLB)

21. 一行はそこを引き揚げ、子供、家畜、家財などを隊列の先頭に立て、先を進みました。 

22. ミカの家からかなり離れたころ、ミカと近所の人々が追いかけて来て、 

23. 大声で叫びました。「待て!」「いったいどうなさるおつもりですか。 ずいぶんものものしいですな。」

24.  「『どうなさるおつもりか』とは、しらじらしい! 私の神々から祭司まで、いっさいがっさい持ち出しておきながら。 うちは空っぽになったじゃないか!」

25.  「ねえ、だんな。 もっと気をつけてものを言ってほしいね。 でないと、腹を立てた連中が、あんたがたを皆殺しにしかねませんよ。」

26.  こう言い捨てると、ダンの人々は去って行きました。 相手が大ぜいすぎて手出しがかなわぬと悟ったミカは、すごすご家へ引き返しました。

27.  一方ダンの人々は、ミカの作った彫像と祭司を伴い、ライシュの町に着きました。 町は全く無防備だったので、住民を皆殺しにし、町を焼き払ってしまいました。 

28. だれ一人、住民を助ける者はいません。 シドンから遠く離れていた上、周囲の町とも同盟を結んでおらず、だれとも交渉がなかったからです。 町はベテ・レホブに近い谷にありました。 ダン部族は町を再建し、住みつきました。 

29. 町の名も「ダン」と改めました。 彼らの先祖で、イスラエルの息子の一人ダンの名にちなんだのです。 もともとの名はライシュでした。

士師記 18