士師記 11:6-20 リビングバイブル (JLB)

6. 指揮官としてアモン人と戦ってくれと頼み込みました。

7.  しかし、エフタは冷ややかに答えるばかりです。 「私を憎むあまりに父の家から追い出しておきながら、どうして、ここへおいでになったんです。 今さら困ったからって、よくも来られたもんですな。」

8.  「どうしてもあんたに帰ってもらいたいんだ。 もし総指揮官としてアモン軍と戦ってくれたら、ギルアデの王になってもらうよ。」

9.  「ほんとうかね。 とても信じられないな。」

10.  「神かけて誓うよ。」

11.  こう言われて、エフタも気を変え、彼らの願いどおり総指揮官となり、王になりました。 この契約は、人々がミツパに集まった時、神様の前で結ばれたのです。 

12. エフタはアモン人の王に使者を送り、イスラエル攻撃の理由を尋ねました。 

13. すると、「そこはもともとアモン人の土地だったのだ」という返事です。 王の言い分では、エジプトから移って来たイスラエルが、アルノン川からヤボク川、ヨルダン川に至るアモン人の全領地を奪い取ってしまった、というのです。「すみやかに、わしらの土地を返してくれ」と、王は要求してきました。

16. 真相はこうだ。 イスラエル人がエジプトを出て紅海を渡り、旅を続けてカデシュに来た時、 

17. エドムの王に使者を送り、その領地を通過する許可を求めた。 しかし、聞き入れてもらえなかったのだ。 モアブの王にも同様の許可を求めたが、やはり断わられ、やむなくカデシュにとどまった。

18.  それでも、とうとうイスラエルは荒野に出て、エドムとモアブの地を迂回し、その東の境に沿って旅を続け、モアブの境界線であるアルノン川の向こうに着いた。 ただし、モアブの領地には決して入らなかった。 

19. それからイスラエルは、ヘシュボンに住むエモリ人の王シホンに使者を送り、目的地に行くため領地内を通らせてほしいと頼んだ。 

20. しかし王はイスラエルを信用せず、ヤハツに兵を集結させ、攻撃をしかけて来た。 

士師記 11