士師記 11:3-17 リビングバイブル (JLB)

3.  エフタは父の家を飛び出し、トブの地に移り住みました。 まもなく、そこで不平分子の一団を従えるようになり、盗みを働いて日を送っていました。 

4. そんな時、アモン人がイスラエルに宣戦布告をしてきたのです。 

5. ギルアデの要人たちはエフタを呼びにやり、 

6. 指揮官としてアモン人と戦ってくれと頼み込みました。

7.  しかし、エフタは冷ややかに答えるばかりです。 「私を憎むあまりに父の家から追い出しておきながら、どうして、ここへおいでになったんです。 今さら困ったからって、よくも来られたもんですな。」

8.  「どうしてもあんたに帰ってもらいたいんだ。 もし総指揮官としてアモン軍と戦ってくれたら、ギルアデの王になってもらうよ。」

9.  「ほんとうかね。 とても信じられないな。」

10.  「神かけて誓うよ。」

11.  こう言われて、エフタも気を変え、彼らの願いどおり総指揮官となり、王になりました。 この契約は、人々がミツパに集まった時、神様の前で結ばれたのです。 

12. エフタはアモン人の王に使者を送り、イスラエル攻撃の理由を尋ねました。 

13. すると、「そこはもともとアモン人の土地だったのだ」という返事です。 王の言い分では、エジプトから移って来たイスラエルが、アルノン川からヤボク川、ヨルダン川に至るアモン人の全領地を奪い取ってしまった、というのです。「すみやかに、わしらの土地を返してくれ」と、王は要求してきました。

16. 真相はこうだ。 イスラエル人がエジプトを出て紅海を渡り、旅を続けてカデシュに来た時、 

17. エドムの王に使者を送り、その領地を通過する許可を求めた。 しかし、聞き入れてもらえなかったのだ。 モアブの王にも同様の許可を求めたが、やはり断わられ、やむなくカデシュにとどまった。

士師記 11