1. 神様の怒りの雲がエルサレムをおおいました。 イスラエルで最も美しい町が、ちりの中に伏し、神様の命令によって天から投げ落とされました。 御怒りの燃え上がる日になると、神様はご自分の宮にさえ、一かけらのあわれみもかけませんでした。
2. 神様は容赦なく、イスラエル中の家を倒し、怒りにまかせて、すべての要塞と城壁をこわしました。 この国を、支配者もろとも、地にたたきつけたのです。
3. イスラエルの力は、神様の憤りの前に、あえなくつぶれます。神様は敵が攻めて来た時、援助の手を引っ込めました。 神様は猛り狂う火のように、イスラエルを焼き尽くします。
4. 神様はご自分の国民に、まるで敵ででもあるかのように弓を引きます。 御力をもって立ち向かい、りっぱな若者たちを殺します。憤りを火のように注ぎます。
5. 神様は、敵のようになって、イスラエルを地上から抹殺しました。その要塞と宮殿をこわしました。 こうして、悲しみと涙がエルサレムの分け前となったのです。
6. 神様は、庭先にある木の枝と葉で作ったあばら屋のように、ご自分の神殿を手荒くこわしました。 きよい例祭と安息日を二度と祝うことはできません。 王も、祭司も、神様の激しい怒りの前に倒れます。
7. 神様はご自分の祭壇にそっぽを向きました。 形ばかりの礼拝に愛想をつかしたからです。 神様は宮殿を敵の手に渡しました。 彼らは、きよい例祭の日にイスラエル人がしたように、神殿でどんちゃん騒ぎをしました。
8. 神様はエルサレムを滅ぼそうと決めました。 滅亡という名の巻き尺でこの都を測ったのです。 それで、とりでも城壁も音を立ててくずれました。
9. エルサレムの門はもう役に立ちません。 神様の手にかかって、錠もかんぬきもこわされたからです。 王も、重臣も、奴隷となり、遠くの国へ引かれて行きました。 そこには神殿もなく、生活の指針となる神様のおきてもなく、彼らの指標となる預言者の幻もありません。
10. エルサレムの長老たちは、荒布をまとって地面に座り、黙り込んでいます。 彼らは悲しみ、失望して、頭にちりをかぶります。 おとめたちも、恥ずかしがって頭をたれます。
11. 私は涙のかれるまで泣きました。 同胞の身に起こったことを見て、悲しみのあまり胸は張り裂け、身を切られるような思いでした。幼い子供や、生まれたばかりの赤ん坊が、路上で息も絶え絶えになっているのです。