哀歌 1:6-9 リビングバイブル (JLB)

6. シオンの美しさも威厳も、すっかりなくなりました。 指導者たちは、あてもなく牧草地をうろつく飢えた鹿のようで、敵に出会っても逃げる力さえありません。

7. エルサレムは悲しみのどん底にあって、過ぎ去った楽しい日々を思い浮かべます。 今はもう、だれひとり援助の手を伸ばしてくれる者はなく、あえなく敵に屈し、あざけりの的となっています。

8. エルサレムは罪に罪を重ねたので、汚いぼろきれのように捨てられました。 丸裸にされ、人前に尻をさらしているので、かつては尊敬の眼で見つめた人たちも、今では軽べつのまなざしを向けるだけです。 あまりの恥ずかしさに彼女はうめき、顔を隠します。

9. この都は不品行の罪にうつつを抜かし、まちがいなく刑罰が下るという事実を認めませんでした。 今ではどぶに落ち込んでいますが、だれも引き上げてくれないので、こう叫びます。 「ああ神様、私の不幸に目を留めてください。 敵はあんなに勝ち誇っています。」

哀歌 1