2. 地下水も止まり、滝のように降っていた雨足も、おさまってきたのです。
5. くる日もくる日も水位は下がり続け、三か月後には、ようやくほかの山々も姿を現わし始めました。
6. 水が引き始めてから四十日目、ノアは天窓を開け、
7. からすを放しました。 からすは、地面がかわくまであちこち飛び回っていました。
8. しばらくして今度は鳩を放し、かわいた土地を捜させました。
9. けれども鳩は下り立つ所が見つからず、ノアのもとへ帰って来ました。 水はまだ、かなり深かったのです。 ノアは腕を伸ばし、鳩を船の中に引き入れました。
15-16. 神様のお許しも出ました。 「さあ、みんな外に出なさい。
17. 動物も鳥も爬虫類もみな出してやりなさい。 それぞれ繁殖して、どんどん増えるようにするのだ。」
18-19. それを待っていたように、ノアと妻と息子夫婦、それに動物たちが、いっせいに外へ出、船はたちまち空っぽです。 みなそれぞれのグループごとに、一組ずつ船から出ました。
20. ノアはそこに祭壇を築き、神様から特別に指定された動物や鳥を、いけにえとしてささげました。
21. 神様はそのささげ物を喜び、こう心に誓われました。 「もう二度とこんなことはすまい。 人間は子供の時から悪い性質をもっていて、実際ひどく悪いことをするものだ。 しかしもう、大地をのろって生き物を全滅させるようなことは絶対にしない。
22. 大地がある限り、春の種まきと秋の収穫、暑さと寒さ、冬と夏、昼と夜とが、年ごとにくり返されるだろう。」