3. その有様を見て、神様が言いました。 「わたしの霊が人間のために汚されるのを放っておけない。 人間はすっかり悪に染まっている。 反省して、正しい道に戻れるように百二十年の猶予を与えよう。」
4. ところで、霊の世界の悪い者たちが人間の女との間に子供をもうけていたころ、またその後も、地上にはネフィリムという巨人がいました。 彼らは大へんな勇士で、今でもたくさんの伝説にうたわれています。
5. 神様は、人間の悪が目もあてられないほどひどく、ますます悪くなっていく一方なのを知って、
6. 人間を造ったことを残念に思うのでした。 心がかきむしられるようなつらさです。
7. 「せっかく造った人間だが、こうなった以上は一人残らず滅ぼすしかないな。 人間ばかりじゃない、動物もだ。 爬虫類も、それから鳥も。 いっそ何も造らなければよかったのだ。」 神様は悔やみました。
8. しかしノアは別でした。 彼だけは、神様に喜ばれる生き方をしていたのです。 ここでノアのことを話しましょう。
11. 一方、世界はどうでしょう。 どこでも犯罪は増えるばかりで、とどまる所を知りません。 神様の目から見ると、この世界は芯まで腐りきっていました。
14. ただ、おまえだけは助けてやろう。 いいか、樹脂の多い木で船を造り、タールで防水を施すのだ。 船には甲板を張り、仕切りをつける。
15. 全体の大きさは、長さ百五十メートル、幅二十五メートル、高さ十五メートルにする。