創世記 50:1-6 リビングバイブル (JLB)

1.  ヨセフは父に取りすがり、泣く泣く最後の別れをしました。 

2. しかし、いつまでも嘆き悲しんでばかりはいられません。 遺体をミイラにするよう医者に命じました。 

3. それだけで、たっぷり四十日はかかります。 そのうえエジプトの国をあげて、七十日の喪に服したのです。 

4. 喪が明けると、ヨセフは王のお付の者を訪ねました。王に口添えしてもらおうというのです。

5.  「陛下にお伝えください。 亡父のたっての願いで、遺体を、どうしてもカナンの地へ葬りに行かなければなりません。 どうぞ出かけるお許しをください。 埋葬がすみしだい、すぐ帰ってまいります。」

6.  王は同意しました。 「いいだろう。 お父上との約束を心おきなく果たすがよい。」

12-13. こうしてイスラエルの息子たちは、父親の命令どおりにしました。 遺体をカナンの地へ運び、マクペラのほら穴に葬ったのです。 マムレの近くで、アブラハムがヘテ人エフロンから買った畑の中のほら穴です。

16-17. そこで、ヨセフに手紙を出しました。 「実は、父さんが死ぬ前に、言い残したことがあるのです。 われわれとあなたの仲を心配して、過ぎたことは水に流すよう言ってくれ、それだけが気がかりだ、ともらしていました。 われわれはあなたの父の神様に仕えるしもべです。 どうぞ、昔のことは赦してください。」 ヨセフは手紙を読むと激しく泣きました。

創世記 50