創世記 48:1-10 リビングバイブル (JLB)

1.  そんなある日、父親の容態が悪化したという知らせが届いたので、ヨセフはマナセとエフライムを連れて父を見舞いました。 

2. ヨセフが来たとあっては寝てもいられません。 ヤコブは力をふりしぼって起き上がり、彼を迎えました。

3.  「全能の神様がカナンの地ルズでわしに現われ、祝福してくださった時のことは、今でもはっきり覚えている。 

4. あのとき神様は、『わたしはおまえを大きな国とし、カナンの地を永遠におまえと子孫とに与えよう』と約束なさったのじゃ。 

5. それはそうと、わしがここへ来る前に生まれたおまえの息子らのことだが、エフライムとマナセ、あの二人をわしは養子にしようと思うが、どうだ? ルベンやシメオンと同じように、あの二人にもわしの遺産を相続させたくてな。 

6. なにも、おまえの息子をみんなわしのものにするとは言わん。 ほかの子が生まれたら、その子におまえの跡を継がせればいいだろうが。 

7. おまえの母さんのラケルは、パダン・アラムから帰る途中、エフラテの近くで死んだ……二人の子供を残してな。 それでわしは泣く泣く、ベツレヘムへ行く道のかたわらに葬ったのじゃ。」 

8. この時イスラエルは、二人の少年に気づきました。 「もしや、この二人が?」

9.  「そうです。 神様が、エジプトで私に恵んでくださった息子です。」「そうか、そうか。 ちょうどよかった。 わしのそばに連れて来い。 祝福してやろう。」

10.  イスラエルは年老いて目がほとんど見えません。 ヨセフが少年たちをそばに連れて行くと、二人をぎゅっと抱きしめてキスしました。

創世記 48