3-4. 「わたしは神、おまえの父の神だ。 エジプトへ行くのを恐れてはならない。 大きな国になるよう、おまえを守ってやろう。 わたしもいっしょにエジプトへ下り、時がきたら、おまえの子孫を再びここへ連れ帰る。 おまえはエジプトで、ヨセフに看取られながら死ぬだろう。」
5. いよいよベエル・シェバを発つのです。 息子たちはヤコブを、エジプト王からもらった荷馬車に乗せました。 女子供もいっしょです。
6. 家畜と、カナンの地で手に入れた全財産も持って行きました。 ヤコブをはじめ、
7. 息子、娘、孫と一族こぞってエジプトへ移ったのです。
23-25. さらに、父ラバンがラケルに与えた奴隷ビルハとヤコブの間にできた息子と孫、合わせて七人も含まれています。ダンとその息子フシムナフタリとその息子ヤフツェエル、グニ、エツェル、シレム
26. エジプトへ下ったヤコブの子孫は、女を除いて総勢六十六名でした。
27. ヨセフの二人の息子を数に入れると、エジプトでのヤコブの一族は七十名になります。
28. ヤコブはユダを先にやり、まもなくゴシェンに到着すると、ヨセフに伝えました。 やがて、一行はゴシェンに着きました。
29. ヨセフは馬車で駆けつけ、父親を出迎えました。 二人はしっかり抱き合ってただ泣くばかりです。
30. 「こうしておまえの顔を見られるとは、夢にも思わなかったよ。無事でほんとうによかった……。 もう思い残すことはない。 これで安心して死ねる。」 イスラエルは涙ながらに言いました。
31. ヨセフも一同に言いました。 「これから王のところへあがります。 一族の者がカナンから到着した、と報告しなければなりませんから。
32. その時、『一族の者はみな羊飼いで、羊や牛の群れを連れ、全財産を携えてまいりました』と申し上げておきます。
33. あとで王のお召しがあり、職業は何かと聞かれたら、
34. 『先祖代々の羊飼いで、私どもも若い時からずっと羊を飼っております』と答えてください。 そう申し上げれば、このゴシェンの地に住まわせてもらえるでしょう。 エジプト人は羊飼いを軽べつし、きらってますからね、いっしょには住まないんです。」