創世記 44:20-28 リビングバイブル (JLB)

20. 私どもは正直に申し上げました。 『はい、おかげさまで父は健在です。 それから年寄り子の弟がいます。 末の弟です。 その上にもう一人、母親が同じ兄もいたのですが、ずっと前に死んで、この子だけが残りました。 そんなわけで、父はもう、目に入れても痛くないほど、かわいがっておるのです。』 

21. それを聞いて閣下は、『ぜひその子に会いたい。 ここへ連れて来るように』とおっしゃいました。 

22. 私たちは困って、『あの子は父親のもとを離れることはできません。 そんなことをしたら、まるで父のいのちを縮めるようなものです』と申し上げましたが、 

23. お聞き入れにならず、『いや、ならん。 その末の弟を連れて来なければ、二度とここへは来るな』と言われたのです。 

24. 私どもは戻って、そのとおり父に申しました。 

25. 今度、『またエジプトへ買い出しに行ってくれ』、と言われた時も、 

26. 『弟もいっしょにやってください。 でなければ行けません』と頼みました。

27.  すると、父はこう申すのです。 『おまえたちも知っているとおり、ラケルの息子は二人いた。 

28. だが兄のほうは、ある日でかけたっきり帰って来ない。 野獣にでもかみ殺されたに違いない。 あの時が最後の見収めだったのだ。 

創世記 44