創世記 41:5-13 リビングバイブル (JLB)

5.  やがて、またうとうと寝入ると、別の夢を見ました。 今度は、一本の茎に穀物の穂が七つ出て来るのです。 一つ一つはみな形も良く、実がいっぱいに詰まっています。 

6. ところが突然、同じ茎にまた別の穂が七つ現われました。 どれもこれも熱い東風にやられてちりちりに焼け、実がはいっていません。 

7. なんと、このしなびた穂が、実のたっぷりはいった形の良い七つの穂を、のみ込んでしまったのです。 そこでまた目が覚めました。 ぜんぶ夢だったのです。

8. 夜が明けると、王はあれこれ考えましたが、考えれば考えるほど、夢のことが気になってしかたありません。 国中の魔術師や学者を呼び集め、夢の意味を説明させようとしました。 しかし、だれにも何のことかわかりません。 

9. その時、王の毒味役が口をはさみました。「実は、うっかりしておりましたが、とうに申し上げておかなければならないことがあったのです。 

10. いつでしたか、王様がお怒りになって、私とコック長とが、親衛隊長の屋敷内の牢に入れられたことがございました。 

11. ある夜、私どもは夢を見たのです。 

12. その夢を、隊長の奴隷だったあるヘブル人の青年に話しましたところ、夢の意味をちゃんと説明してくれました。 

13. そして何もかも、そのとおりになりました。 私はお赦しを得てお毒味役に復帰できましたし、コック長は死刑にされ、柱につるされてしまいました。」

創世記 41