4. しばらくの間、二人はそこに閉じ込められていました。ポティファルはヨセフに、彼らの世話をするよう命じました。
5. ある夜、二人は夢を見ました。
6. 翌朝ヨセフが行くと、二人とも元気がなく、うなだれています。
7. 「どうなさったのです。 何か心配事でも?」
8. 「実はゆうべ二人とも夢を見てね、その意味がさっぱりわからず、困っていたんだ。」「夢を解釈するのは神様です。 で、どんな夢です? よろしければお聞かせください。」
18-19. 「三つのかごは、やはり三日間のことですよ。 ただ、あとがいけません。 三日後、あなたは死刑になります。 枝につるされ、鳥に肉をついばまれるのです。」
20. 三日後は王の誕生日でした。 それで、王宮の役人や使用人たちをみな招いて、宴会が開かれました。 そのとき王が使いをやって、ぶどう酒の毒味役とコック長を呼んだので、二人は牢から出され、王のところへ連れて来られました。
21. 王は、毒味役を前と同じ仕事に戻したのですが、
22. コック長のほうは死刑にして柱につるせ、と命じました。 ヨセフの言ったとおりです。
23. ところが、毒味役はあまりうれしくて、ヨセフのことなどすっかり忘れ、王に口添えするどころではありませんでした。