創世記 37:30-36 リビングバイブル (JLB)

30.  「あの子がいなくなってしまった。 いったいどこへ捜しに行ったらいいのだ。」 ルベンは泣いて訴えるのでした。 

31. さて、兄弟たちは山羊を殺し、その血をヨセフの上着に振りかけました。 

32. それを何くわぬ顔で父親のところへ持って行き、だれのものか調べてほしいと頼みました。「これを野原で見つけたんです。 ヨセフの上着みたいですが、違いますか。」 

33. ひと目見れば、だれのものかはわかります。父親はすすり上げながら言いました。 「ああ、まちがいない。 ヨセフの上着だよ。 あの子は野獣に食われてしまったんだ。 ずたずたにかみ裂かれてな……。」

34.  イスラエルは胸もつぶれる思いで服を引き裂き、麻布を着て、何週間ものあいだ息子の死を嘆き悲しむのでした。 

35. 家族みんなが慰めようとしても、耳を貸そうともしません。「あの子は死んでしまった。 何もかもおしまいだ。 わしもこのまま死んでしまいたい。」 そう言っては、泣いてばかりいるのです。

36.  一方、エジプトに着いた隊商は、ヨセフをエジプト王に仕える役人ポティファルに売りました。 ポティファルは親衛隊の隊長で、刑執行の責任者でした。

創世記 37