創世記 37:2-21-22 リビングバイブル (JLB)

2.  この時、息子のヨセフは十七歳になっていました。 腹違いの兄である、ビルハやジルパの息子たちといっしょに、父親の羊の群れの番をするのが、ヨセフの仕事でした。 そんな時、兄たちが何か悪いことをすると、ヨセフはいちいち父親に知らせるのでした。 

10. 今度は父親にも話をしました。 父親はさすがに彼をしかりとばしました。「いったいどういうことかね。 母さんと兄さんたちだけでなく、わしまでが、おまえにおじぎをするのかね?」 

11. 兄たちはくやしくてたまりません。 しかし、父親はいったいどういう意味なのかと、あれこれ考えあぐねるのでした。

12.  ある日のこと、兄たちはシェケムへ出かけました。 羊の群れに草を食べさせるのです。 

15. ところが、なかなか兄たちが見つかりません。 野原のあたりをうろうろしていると、一人の人に呼び止められました。「おまえさん、だれを捜してるのかね。」

16.  「兄と羊の群れです。 見かけませんでしたか?」

17.  「ああ、あの人たちか。 だったら、ここにはもういないよ。確かドタンに行くとか言ってたな。」 ヨセフはドタンまであとを追って行き、ようやく彼らを見つけました。 

18. 兄たちも、まだ遠くにいるうちから、いち早く彼の姿を認めました。 ヨセフが一人でやって来る。 またとないチャンスです。 そこで、大へんな相談を始めました。 殺してしまおうというのです。

21-22. けれども、ルベンはヨセフを助けたかったので、異議を唱えました。「殺すこともないじゃないか。 血を流すのはよくないぜ。 生きたまま井戸に投げ込んどけば、おれたちが手を下さなくても自然に死ぬさ。」 こうしておけば、あとで井戸から出し、父のもとに帰してやれます。 

創世記 37