2. ところが、ヒビ人の部族長ハモルの息子シェケムは、ひと目見て彼女が好きになり、むりやり自分のものにしてしまいました。
3. 恋心は募る一方です。 なんとか彼女の愛を得ようと、手を尽くすのでした。
4. まず父親に頼みました。 「あの娘といっしょになりたいんだ。結婚できるように話をまとめてください。」
5. 事のいきさつはヤコブの耳にも入りましたが、その時、息子たちはみな群れの番をしに出かけていました。 ヤコブは、彼らが戻るまで、そのままにしておくことにしました。
8. ハモルの申し出はこうです。 「今度のことは、いいかげんな気持ちからじゃありません。 息子はほんとうにお宅の娘さんが好きなのですよ。 妻にいただきたいと心から願っております。 いかがなものでしょう。 二人の結婚をお許し願えないでしょうか。
13. 兄たちは、シェケムとハモルをだます計画を考えました。 シェケムが妹にひどい仕打ちをした仕返しをしようというのです。