創世記 32:13-15-18 リビングバイブル (JLB)

2. ヤコブはその姿を見ると、「神様はここにおられる」と叫び、そこを「神の領地」と名づけました。

3.  さてヤコブは、セイルの地エドムにいる兄のエサウに使いをやり、こう言わせました。 

4. 「兄さん、おひさしぶりです。 ヤコブです。長いことごぶさたしましたが、お変わりありませんか。 私は最近までラバン伯父さんのもとに身を寄せていました。 

5. ようやく、牛やろばや羊や奴隷を持てるようになったので、帰国することにしたのです。 だれよりもまず兄さんに、そのことをお知らせいたします。どうか快く迎えてくださいますように。」

6.  使いが戻りました。 エサウは四百人の手勢を引き連れて、出迎えに来る途中だということです。 

7. 恐れていたとおりです。 なんとか手を打たなければなりません。 ヤコブは気が動転しながらも、窮余の一策を練りました。 一行を二つに分けるのです。 家畜の群れや、らくだも全部です。 

8. 「もしエサウが一方に攻撃をしかけても、もう一方はなんとか助かるだろう」というわけです。

9.  やるだけのことはしました。 あとは神様に祈るだけです。「祖父アブラハムも信じ、父イサクもお従いする神様、国へ帰れと私に命じ、必ず祝福すると約束してくださった神様、 

13-15. その夜はそこに泊まり、兄エサウへの贈り物を用意しました。雌やぎ二百頭雄やぎ二十頭雌羊二百頭雄羊二十頭乳らくだ三十頭とその子雌牛四十頭雄牛十頭雌ろば二十頭雄ろば十頭

16. ヤコブは召使たちに、ひと足先に群れを追って行くように指示しました。 また、それぞれの群れの間に距離を置くようにも言いました。

17. 先頭の群れを追う男たちには、特に念を押しておかなければなりません。 兄エサウと出会ったら、きっと「どこへ行くのか。 主人はだれで、この家畜はだれのものだ」と聞かれるだろうから、 

18. 「エサウ様ですね。 これはみな、あなた様の召使ヤコブのもので、ご主人のあなた様に差し上げる贈り物でございます。 ヤコブもすぐあとからまいります」と答えるように、と言い含めました。

創世記 32