1. 一方、ラケルは子供ができないので、姉に嫉妬するようになりました。 そしてとうとう、「ねえ、なんとかしてくださいな。 私も子供が欲しいのよ。 でないと、死んでしまいそうだわ」と、ヤコブに泣きついたのです。
2. ヤコブはすっかり腹を立てました。 「何だって? おれは神様じゃないぞ。 おまえに子供ができないのは、神様がそうしておられるからだろう。」
3. 「そう、じゃあ召使のビルハと寝てください。 あの子にあなたの子供ができたら、私の子供にするわ。」
4. こうして、ヤコブはビルハをそばめとしました。
5. やがてビルハは男の子を産みました。
10-11. やがて、ジルパは男の子を産み、レアはその子をガド〔「運が開ける」の意〕と名づけました。
23-24. 男の子が生まれた時、彼女は、「神様は私の恥をすすいでくださったわ」と言い、ヨセフ〔「もう一人、子供が授かるように」の意〕と名づけました。 「男の子をもう一人授けてください」と願ったからです。
31-32. 「で? いくら欲しいのかね。」「条件は一つだけです。 それさえのんでもらえれば、また喜んで働きますよ。 きょう、お義父さんの群れの番をしますが、まだらや、ぶちのある山羊と、黒い羊は、ぜんぶ別にしますから、それを私に下さい。
35-36. さっそく、ラバンは外に出て、ヤコブのために家畜の群れを分けました。 雄でも雌でも、ぶちや、しまのある山羊、つまり黒の中に少しでも白い部分のある山羊と、黒い羊ばかりの群れができました。 それがヤコブのものです。 ラバンはヤコブの息子たちにその群れを飼わせることにして、三日ほどかかる所へ連れて行かせました。 ヤコブはあとに残って、ラバンの群れの世話です。
39-40. そうしておくと、白いすじのある枝を見ながら交尾することになります。 その結果、ぶちや、すじのある子が生まれるのです。 それはみな、ヤコブのものになりました。 次に、ラバンの群れから雌羊を取り出し、自分の黒い雄羊とだけ交尾させるようにしました。 ヤコブの群れは増える一方です。