創世記 3:13-24 リビングバイブル (JLB)

2-3. 「そんなことないわ。 食べるのはちっともかまわないのよ。ただね、園の中央にある木の実だけは、食べちゃいけないの。 そればかりか、さわってもいけないんですって。 さもないと、死んでしまうって、神様がおっしゃったわ。」

13.  そこで神様は女に尋ねました。 「いったいどうして、こんなことをしたのだね。」「蛇、蛇がいけないのです。 私はただ、だまされただけです。」

14.  それを聞いて、神様は蛇に言い渡しました。 「悪いやつめ、そんなことをした罰だ。 いいか、あらゆる家畜、野生の動物の中で、おまえだけがのろわれるのだ。 生きている間ちりの中をはいつくばうがいい。 

15. 以後おまえと女はかたき同士、おまえの子孫と女の子孫も同じだ。 女はおまえを恐れるだろう。 子孫同士も、互いに相手をこわがるようになる。 おまえは彼のかかとにかみついて傷を負わせるが、結局は彼に頭を踏み砕かれてしまうのだ。」

16.  次は女の番です。 「おまえは苦しみ抜いて子供を産む。 それでもなお、ひたすら夫の愛を求め、彼についていく。」

17.  最後はアダムです。 「あれほど食べてはいけないと言ったのに、おまえは食べた。 わたしよりも、妻の言うことを聞いたのだ。 そのため土地はのろわれる。 生きるためには、一生あくせく働かなければならない。 

18. 土地には、いばらとあざみが生え、おまえは野草を食べる。 

19. 死ぬまで汗水流して土地を耕し、働いて糧を得なければならない。 そしてついに死に、また土に帰る。 土から造られたのだから、また土に帰る。」

20.  アダムは妻をエバ〔「いのちを与える者」の意〕と呼びました。 彼女は全人類の母となるからです。 

21. 神様はアダムと妻エバに、動物の皮で作った服を着せました。

22.  それからこう考えました。 「人間は、われわれと同じように、善悪の区別がわかるようになってしまった。 この先、万一『いのちの木』にまで手を出し、永遠に生きるようにでもなったら大へんだ。」

23. そうならないうちに、手を打たなければなりません。 結局、人をエデンの園から永久に追放し、土地を耕させることに決めました。

24. こうして人を追放すると、エデンの園の東に炎の剣を置き、力ある天使とともにいのちの木を守らせました。

創世記 3