創世記 29:25-35 リビングバイブル (JLB)

25. 朝になりました。 ヤコブは目を覚まして隣を見ると、レアがいるではありませんか。 びっくり仰天してしまいました。憤まんやる方ありません。 ラバンのところへ行き、食ってかかりました。 「なんてひどいことをするんですかっ! ラケルと結婚したいばっかりに、ぼくは七年も骨身を惜しまず働いたんですよ。 そのぼくをだますなんて、いったい全体どういうことなんです、ええっ!」

26.  「まあまあ、気を落ち着けて。 悪かったが、私たちのところじゃ、姉より先に妹を嫁にやることはしないのだよ。 

27. 一週間このままで我慢してくれたら、ラケルもやろう。 ただし、もう七年間ここで働いてもらうということにしてな。」 こううまく言い抜けられては、しかたありません。

28.  ヤコブはさらに七年働くことにしました。 それでやっと、ラケルと結婚できたのです。 

29. ラケルは奴隷の少女ビルハを召使として連れて来ました。 

30. ヤコブはラケルと床を共にしました。 やはり、レアよりも彼女のほうを愛していました。 そのため、あと七年も余計に、ラバンのもとで働くはめになったのです。

31.  ヤコブがレアに冷たくするので、神様は彼女に子供を授けてくださいました。 ラケルには子供はありません。 

32. 最初の子は男の子でした。 名前はルベン〔「私の息子を見てください」の意〕です。 レアが、「神様は私の苦しみをわかってくださったわ。 子供ができたんだから、あの人もきっと私を愛してくれるでしょう」と言ったからです。

33. 次の子も男の子でした。 名前はシメオン〔「神様は聞いてくださった」の意〕と言います。 彼女が、「神様は私が愛されていないと知って、子供をもう一人与えてくださったのだわ」と言ったからです。 

34. 三人目の子供ができました。 今度も男の子です。 名前はレビ〔「結びつく」の意〕とつけました。 彼女が、「三人も男の子を産んだのだから、今度こそ愛してもらえるに違いないわ」と言ったからです。 

35. また子供ができました。 男の子です。 名前はユダ〔「ほめたたえる」の意〕としました。 それは彼女が、「今こそ神様をほめたたえましょう」と言ったからです。 そのあと、彼女には子供ができませんでした。

創世記 29