創世記 29:14-24 リビングバイブル (JLB)

14.  「いやー、うれしいなあ。 甥のおまえがはるばるやって来てくれたんだからな。」 ラバンも喜びを隠せません。ヤコブが来てから、かれこれ一か月が過ぎたある日のこと、 

15. ラバンが言いました。 「甥だからって、ただで働いてくれることはないよ。 遠慮するな。 給料はどのくらいほしいかね。」 

16. ところで、ラバンには二人の娘がありました。 姉がレア、妹がラケルです。

17. レアは弱々しい目をしていましたが、ラケルのほうはスタイルもよく、なかなかの美人でした。 

18. そんなわけで、ヤコブはラケルが好きになってしまったのです。 そこでラバンに言いました。 「もしラケルさんを妻にいただけるなら、七年間ただで働きます。」

19.  「いいだろう。 一族以外の者と結婚させるより、おまえにやるほうがいいからな。」

20.  ヤコブは、ラケルと結婚したい一心で、七年間けんめいに働きました。 心から深く愛していたので、七年などあっという間でした。

21. ついに、結婚できる時がきました。「さあ、やることはみなやりましたよ。 約束どおりラケルをください。 彼女といっしょにさせてください。」

22.  ラバンは村中の人を招いて大そうな祝宴を開き、ヤコブと喜び合いました。 

23. ところがその夜、暗いのをさいわい、ラバンはレアをヤコブのところに連れて行ったのです。 ヤコブはそんなこととは露知らず、レアといっしょに寝ました。 

24. ラバンはレアに、奴隷の少女ジルパを召使として付けてやりました。 

創世記 29