創世記 27:15-25 リビングバイブル (JLB)

2-4. 「わしももう年だ。 いつお迎えが来るかわからない。 これから鹿を捕って来てくれないか。 わしの好きな鹿肉料理、知ってるな。 あの、実にうまい、何とも言えない味のやつだ。 あれを作って持って来てくれ。 死ぬ前に、長男のおまえを祝福したいのだ。」

15. それから、家の中に置いてあったエサウのいちばん良い服を出して、ヤコブに着せました。 

16. また、山羊の毛皮で手袋を作って渡し、首の回りにも毛皮を巻きました。

17. あとは、おいしそうなにおいのしている肉と焼き立てのパンを渡して、準備完了です。 

18. ヤコブは内心びくびくしながら、皿を持って父親の寝室に入りました。「お父さん。」「何だね。 その声はエサウかい? それともヤコブかい?」

19.  「長男のエサウですよ。 お父さんのおっしゃるとおりにしました。 ほら、お父さんが食べたがってたおいしい鹿の肉ですよ。 床の上に座って食べてください。 そのあとで、ぼくを祝福してください。」

20.  「そりゃあまた、ずいぶん早く鹿をつかまえたもんだな。」「ええ、神様がすぐ見つかるようにしてくださったんですよ。」

21.  「それはそうと、ちょっとこっちへおいで。 ほんとうにエサウかどうか、さわって確かめるからな。」

22.  そばへ行ったヤコブを、イサクは手でなで回しながら、ひとり言のようにつぶやきます。「声はヤコブそっくりだが、この手はどう考えてもエサウの手だ。」

23.  まんまと計略にひっかかりました。 もう祝福はこっちのものです。

24.  「おまえ、ほんとうにエサウかい?」「ええ、もちろんですとも。」

25.  「じゃあ鹿の肉を持っておいで。 それを食べて、心からおまえを祝福しよう。」ヤコブが料理を持って来ると、イサクは喜んで食べ、いっしょに持って来たぶどう酒も飲みます。

創世記 27