創世記 27:1-5 リビングバイブル (JLB)

1.  イサクは年をとり、目がほとんど見えなくなりました。 そんなある日、長男のエサウを呼んだのです。「エサウかい?」「はい。 何ですか、お父さん。」

2-4. 「わしももう年だ。 いつお迎えが来るかわからない。 これから鹿を捕って来てくれないか。 わしの好きな鹿肉料理、知ってるな。 あの、実にうまい、何とも言えない味のやつだ。 あれを作って持って来てくれ。 死ぬ前に、長男のおまえを祝福したいのだ。」

5.  ところが、二人の話をリベカが盗み聞きしていたのです。 

11-12. 「だけどお母さん、そんなに簡単にだませやしませんよ。 第一、兄さんは毛深いのに、ぼくの肌はこんなにすべすべだ。 お父さんがさわったら、すぐばれてしまう。 そのあげく、お父さんはばかにされたと思って、祝福するどころか、のろうに決まってますよ。」

27-29. ヤコブは父のそばへ行き、頬にキスをします。 イサクは息子の服のにおいをかぎ、ついにエサウだと思い込むのです。「わが子の体は、神様の恵みをたっぷりいただいた大地と野原の快いにおいでいっぱいだ。 神様がいつも十分な雨を降らせ、豊かな収穫と新しいぶどう酒を与えてくださいますように。 たくさんの国がおまえの奴隷となるだろう。 おまえは兄弟たちの主人となる。 親類中がおまえに腰をかがめ、頭を下げる。 おまえをのろう者はみなのろわれ、おまえを祝福する者はすべて祝福される。」

39-40. 「おまえは一生苦労が絶えないだろう。 自分の道を剣で切り開いていかなければならないからな。 しばらくは弟に仕えるが、結局はたもとを分かち、自由になるだろう。」

創世記 27