創世記 23:1-2-8 リビングバイブル (JLB)

1-2. さて、サラはカナンの地、ヘブロンにいた時、百二十七歳で死にました。 アブラハムが泣き悲しんだことは言うまでもありません。

3. 思うさま男泣きに泣くと、やがて静かに立ち上がり、妻のなきがらを前に、居合わせたヘテ人に頼みました。

4.  「ご存じのように、私はこの国ではよそ者です。 家内が死んでも、いったいどこに葬ったらよいのか……。 ほんのちょっとでけっこうですから、墓地にする土地を売っていただくわけにはまいりませんか。」

5-6. 「どうぞ、どうぞ、遠慮はいりませんよ。 この辺でいちばん上等の墓地を選んでください。 あなたは信仰心のあつい、ご立派な方だ。 その奥様を葬るお役に立てるなら、私たちにとっても名誉というものです。」

7.  なんというありがたい申し出でしょう。 アブラハムは深々と頭を下げました。 

8. 「ご親切に言ってくださり、お礼の申しようもありません。 おことばに甘えて、もしよろしかったら、ツォハルの息子さんのエフロンに、お口添え願えないでしょうか。 

14-15. 「そんなにおっしゃるなら……、ざっと見積もって銀貨四百枚ほどの値打はあると思いますが。 ま、そのくらいの金額なら、友だち同士の間じゃ、どうってこともないでしょう。 それでよろしければ、どうぞ奥様を葬ってください。」

17-18. これでもう、マムレに近いマクペラにあったエフロンの畑地とそのはずれのほら穴は、アブラハムのものです。もちろん、そこに生えている木も全部です。 町の門で、ヘテ人の証人を前に正式に契約を交わし、アブラハムの財産と認められたのです。

19-20. こうして、その土地の所有権はヘテ人からアブラハムに移り、彼はその墓地にサラを葬りました。

創世記 23