創世記 22:3-15 リビングバイブル (JLB)

3.  アブラハムは明くる朝はやく起きると、祭壇で燃やすたき木を割り、ろばに鞍をつけて出かけました。 息子イサクと若い召使二人もいっしょです。 

4. 三日目、指定された場所が遠くに見える所まで来ました。

5.  「おまえたち二人はろばと、ここで待っていなさい。 わしと息子はあそこへ行き、神様を礼拝してすぐ戻る」と、アブラハムは召使に言いつけました。

6.  アブラハムは、完全に焼き尽くすいけにえ用のたき木をイサクに背負わせ、自分は刀と火打ち石を持ちました。 二人はいっしょに歩いて行きました。

7.  「お父さん、たき木もあるし、火打ち石もあるけれど、いけにえにする子羊はどこ?」

8.  「だいじょうぶ、神様がちゃんと用意してくださるよ。」 二人はどんどん先へ進みます。

9.  やがて、命じられた場所に着きました。 アブラハムはさっそく祭壇を築き、たき木を並べました。 あとは火をつけるばかりです。いよいよイサクをささげる時がきたのです。 イサクを縛り上げ、祭壇のたき木の上に横たえました。 

12.  「刀を置け。 その子に手をかけてはならない。 もうわかった。おまえが何よりも神をたいせつに思っていることが、よくわかった。最愛の息子でさえ、ささげようとしたのだから。」

13.  こう言われてふと見ると、雄羊が一頭、木の枝に角を引っかけ、もがいているではありませんか。 「これこそ神様が用意してくださったいけにえだ。」 そう思ったアブラハムは、羊をつかまえ、息子の代わりに、完全に焼き尽くすいけにえとしてささげました。 

14. この事があってから、アブラハムはそこをアドナイ・イルエ〔「神様は用意してくださる」の意〕と呼びました。 現在でも、そう呼ばれています。

15.  このあと、神様の使いがもう一度、天から呼びかけました。 

創世記 22