1. さて、アブラハムは南のネゲブの地へ移り、カデシュとシュルの間に住みました。 ゲラルの町にいた時、
2. 彼はサラを妹だと言ったので、アビメレク王は彼女を王宮に召し入れました。
3. ところがその夜、神様が夢で王に現われました。 「おまえは夫のある女を召し入れた。 いのちはないものと思え。」
4. しかしアビメレクは、まだ彼女と床を共にしてはいませんでした。「神様、それはとんだぬれ衣です。
5. 妹だと言ったのは、あの男のほうですよ。 それに彼女自身も、『ええ、彼は兄です』と言ったんです。 私にはやましい気持ちなどみじんもありませんでした。」
11-12. アブラハムは答えました。 「実を言いますと、てっきりこの町は神様を恐れない町だと思ったのです。 『きっと、私を殺して妻を奪うだろう。』 そう思いました。 それに、あれが妹だというのはまんざら嘘でもありません。 腹違いの妹なのです。 私たちは兄弟で結婚したのです。