創世記 19:2-9 リビングバイブル (JLB)

2.  「どうぞ私の家にお泊まりください。 あすの朝、お好きな時間にお発ちになればよろしいでしょう。」「いいえ、けっこうです。 一晩くらいこの広場で休みますから。」

3.  けれども、ロトはあとへ引きません。 とうとう二人はロトの家について行きました。 彼は客のためにイースト菌を入れない焼きたてのパンを出し、ごちそうを並べました。 食事が終わり、 

4. 床の用意にかかろうとしていると、町中の男たちが、若者から年寄りまで、ぐるりと家を取り囲み、 

5. 大声でわめき散らしました。 「やいやい、あの二人を外に出せっ。 うーんとかわいがってやるぜっ。」

6.  ロトは連中をなだめようと外へ出、うしろの戸を閉めました。

7. 「お願いだ。 乱暴はやめてくれ。 

8. うちには結婚前の娘が二人いるから、好きなようにしてかまわない。 だがな、客人に手出しをすることだけは、やめてくれないか。 私が責任をもってお泊めしたんだから。」

9.  「うるせえ、引っ込んでろっ!」 暴徒どもは口々に叫びました。 「だいたい自分を何様だと思ってやがるんだ。 お情けでこの町に住ませてもらってるのに、おれたちに命令しようってのか? こうなったら、あの二人のことなんかどうでもいいぜ。 それより、おまえの生意気な面の皮をひっぱがしてやらあ」と言うが早いか、連中はどっとロトに飛びかかり、戸をこわし始めました。

創世記 19