創世記 19:17-28 リビングバイブル (JLB)

17.  「いのちが惜しかったら一目散に逃げなさい。 絶対うしろを振り返ってはいけません。 山の中へ逃れるのです。 いつまでもこの低地にいると、死んでしまいますよ。」

18-20. 「どうぞ、そんなことになりませんように。 これほどまでして、いのちを助けてくださるご親切には、お礼の申しようもございません。 そのついでと言っては何ですが、山の中ではなく、あそこに見える、小さな村に逃げ込んではいけないでしょうか。 山の中では、どんな危険な目に会うかわかりません。 けれども、あの村ならそんなに遠くないし……、それにほんの小さな村ではありませんか。 お願いです。 あそこへ行かせてください。 どんなに小さい村か、見ておわかりでしょう。 あそこなら、私どもも助かります。」

21.  「よろしい。 言うとおりにしてあげましょう。 あの小さな村は滅ぼさないことにします。 

22. だが急ぐのですよ。 急がなければだめですよ。 あなたが向こうに着くまで、私は何もしないから。」この時から、その村はツォアルと呼ばれるようになりました。 「小さな村」という意味です。

23.  ロトが村に着くと、ちょうど太陽がのぼったところでした。 

24. その時、天から、火と燃えるタールが、ソドムとゴモラの上に雨あられと降りかかりました。 

25. そして、平野に点在するほかの町や村といっしょに、ソドムとゴモラをすっかり焼き尽くしてしまったのです。 人間も植物も動物も、いのちあるものはみな死に絶えました。 

26. ロトの妻も、夫のあとからついて行ったのですが、警告に背いてうしろを振り返ったので、塩の柱になってしまいました。

27.  その日、アブラハムは早く起きて、神様と話をした場所に急ぎました。 

28. ソドムとゴモラのあった平野を見渡すと、まるでかまどのように熱気がたちこめ、煙の柱が町のあちこちに立っているのが見えます。 

創世記 19