4. この五人の王は、十二年間ケドルラオメル王に支配されていたのですが、十三年目に反乱を起こしたのです。
7. そこから引き返し、今のカデシュにあたるエン・ミシュパテでアマレク人を破り、さらにハツァツォン・タマルのエモリ人をも負かしました。
10. そのころ、谷にはアスファルトの穴がいっぱいありました。 退却する時、ソドムの王とゴモラの王はその穴に落ち、残りは山へ逃げ込みました。
11. 同盟軍は勝利の余勢をかってソドムとゴモラを略奪し、町中の財産と食糧を洗いざらい奪って、ようようと引き揚げたのです。
12. その時アブラムの甥ロトもソドムに住んでいたので、捕虜にされ、全財産を奪われました。
13. 一人の男がうまく逃げ出し、ヘブル人のアブラムのところへ駆け込み、一部始終を報告しました。 アブラムはそのころ、エモリ人マムレの所有地にある樫の木立の中に野営していたのです。 マムレは、アブラムと同盟を結んでいたエシュコルとアネルの兄弟でした。
14. ロトが捕虜にされたことを聞くと、アブラムは総勢三百十八人の、家の子郎党を引き連れ、引き揚げる同盟軍をダンまで追いかけました。
15. そしてその夜、奇襲作戦をしかけたのです。 作戦はまんまと成功し、敗走する軍隊をダマスコの北、ホバまで追いました。
16. 略奪された物はぜんぶ取り返しました。 親類のロトとその全財産、それに捕虜になっていた人々です。
17. ケドルラオメル王を打ち破り、現在の「王の谷」にあたるシャベの谷まで引き揚げると、ソドムの王がアブラムを出迎えました。
18. またシャレム〔エルサレム〕の王、いと高き天の神様の祭司メルキゼデクも、パンとぶどう酒を持って来ました。
21. ところがソドムの王は、戦利品をもらうことを辞退しました。「捕虜にされていた国民を返してくださるだけで十分です。 町から盗まれた物は、どうぞそのままお手もとに置いてください。」