1-2. 一行はエジプトを出て北へ向かい、ネゲブまで来ました。 アブラムと妻とロト、それに全財産という一行です。 アブラムは金持ちで、家畜と金銀をたくさん持っていました。
3-4. そこからさらに、北のベテルに向かい、やがて、ベテルとアイにはさまれた、前に野営したことのある所まで来ました。 この前のとき祭壇を築いた場所です。 アブラムは、もう一度ここで神様を礼拝しました。
10. ロトは、ヨルダン川周辺の水に恵まれた肥沃な平野をじーっと見つめました。 まだソドムとゴモラの町が神様に滅ぼされる前だったので、そこは、まるでエデンの園のように見えました。 エジプトやツォアル近辺の美しい田園にも似ています。
11. ロトはその土地を選びました。 東部一帯に広がるヨルダン渓谷の地です。 彼は家畜と使用人を連れ、そこへ行くことにしました。 二人はこうして別れました。
12. アブラムはカナンの地に残り、ロトは平野に下って、ソドムの町の近くに住みついたのです。
13. ただ困ったことに、この地方の住民はひどく質が悪く、神様に背くようなことばかりしていました。
14. ロトが行ってしまうと、神様はアブラムに言いました。 「さあ、四方をぐるっと見渡しなさい。 目の届く限り、遠くまでよく見るのだ。
15. その土地をすべて、おまえとおまえの子孫に与えよう。
16. また、おまえの子孫をふやそう。 砂のように数えきれないほど大ぜいにな。
17. どこへでも出かけて行って、やがておまえのものになる、この新しい土地をよく調べるのだ。」
18. アブラムはヘブロンに近いマムレの樫の木の所に移り、そこでも、神様のために祭壇を築きました。