創世記 12:5-19 リビングバイブル (JLB)

5. 妻のサライと甥のロトのほか、カランで得た家畜や奴隷などを連れて旅をし、とうとうカナンに着きました。 

6. そのまま旅を続け、シェケムの近くまで来ると、モレの樫の木のそばで野営することにしました。 当時この地方には、カナン人が住んでいたのです。

7.  さて神様はアブラムに現われ、「この地をおまえの子孫に与えよう」と約束なさいました。 アブラムが喜んだのは言うまでもありません。 神様とお会いした記念に、さっそくそこに祭壇を築きました。 

8. それからさらに南へ向かい、丘陵地帯に来ました。 西のベテルと東のアイにはさまれた地域です。 アブラムは野営をし、神様のために祭壇を築いて祈りました。 

9. そのあとまた、時々休みながら、ゆっくり南のネゲブへ旅を続けました。

10.  ちょうどそのころ、この地方一帯がひどいききんに見舞われたのです。 何とかしなければなりません。 ひとまずエジプトへ行き、難を逃れることにしました。 

14. エジプトへ着くと、案の定サライの美しさはうわさの的です。 

15. 宮殿の役人までが、王の前で彼女のことをほめそやしたので、王はとうとうサライを後宮に召し入れました。 

16. おかげでアブラムは、王から羊、牛、ろば、男女の奴隷、らくだなど、たくさんの贈り物をもらいました。

17.  しかし、それで事はすみません。 王がサライを召し入れたために、神様は宮廷に、恐ろしい伝染病をはやらせたのです。 

18. 王はアブラムを呼びつけ、激しい非難をあびせました。 「いったい、なんということをしてくれたのだっ! あれがおまえの妻だということを、どうして隠し立てしたのかっ! 

19. 妹だなどと嘘をつきおって。 妻がわしのものになるのを平気で見ていたとは、全くもってけしからん。 さあ、あの女を連れて、とっととこの国から出て行ってもらおう。」

創世記 12