2. 人口がしだいに増えると、人々は東の方に移って行きました。 こうしてバビロンの地に平原を見つけ、大ぜいの人がそこに住みついたのです。
5. 神様は降りて来て、人間どもが造っている町と塔をご覧になりました。
6. 「いやはや、なんということだ。 同じことばを使い、政治的にも一致して事にあたれば、人間はこれだけの事をやすやすとやり遂げてしまう。 この分だと、あとでどんな事をしでかすか、わかったものじゃない。 何でもやってのけるだろう。
7. こうなったら地上へ降りて行って、彼らが違ったことばを話すようにしてしまおう。 そうすれば、互いに何を言っているかわからなくなる。」
8. こうして、神様は人間を世界の各地に散らしました。 もう都市建設はできません。
9. この都の名がバベル〔「混乱」の意〕と呼ばれたのは、このためです。 つまり、神様がたくさんの国語を与えて人間を混乱させ、各地に広く散らしたのが、このバベルの地だったのです。
10-11. さて、セムの家系に、アルパクシャデという人がいました。 洪水の二年後、セムが百歳のときに生まれた息子です。 セムはそのあとも五百年生き、大ぜいの息子、娘に恵まれました。
12-13. アルパクシャデは三十五歳のとき息子のシェラフをもうけ、そのあと四百三年生きたのですが、ほかにも息子と娘がたくさんいました。
14-15. シェラフは息子のエベルが生まれたとき三十歳でした。 そのあと四百三年生き、大ぜいの息子、娘に恵まれました。
16-17. エベルは息子のペレグが生まれたとき三十四歳で、そのあとも四百三十年生き、息子、娘が大ぜい生まれました。
18-19. ペレグは息子のレウが生まれたとき三十歳で、さらに二百九年生き、息子、娘が大ぜい生まれました。
20-21. レウはセルグが生まれたとき三十二歳で、その後も大ぜいの息子、娘に恵まれて、二百七年生き長らえました。
22-23. セルグは息子のナホルが生まれたとき三十歳で、その後も大ぜいの息子、娘に恵まれて、二百年生き長らえました。
24-25. ナホルは息子テラが生まれたとき二十九歳で、その後も百十九年生き、大ぜいの息子、娘に恵まれました。
26. テラが七十歳のとき息子が三人いました。 アブラム、ナホル、ハランです。
27. ハランにはロトという息子ができました。
28. しかしハランは、若くして生まれ故郷のカルデヤのウルで死に、あとには父親のテラが残されました。