列王紀下 6:1-2-8 リビングバイブル (JLB)

1-2. ある日、預言者学校の生徒たちが、エリシャのところへ来て言いました。 「校長先生、ご覧のように、寄宿舎が手狭になりました。 ヨルダン川のそばには、材木がたくさんありますから、そこに新しい寄宿舎を建ててはいかがでしょう。」「よかろう。 そうしなさい。」

3.  「どうか、先生もいっしょに行ってください。」「わかった。 行こう。」

4.  こうして、一行はヨルダン川に着き、木を切り倒しにかかりました。 

5. ところが運悪く、一人が斧の頭を川に落としてしまったのです。「先生、たいへんです。 あの斧は借り物なんです!」

6.  「どこへ落とした。」 彼がその場所を教えると、エリシャは一本の枝を切り、そこへ投げ込みました。 すると、斧の頭が水面に浮かび上がったのです。 

7. 「さあ、つかめ!」と言われて、彼は手を伸ばしてつかみ上げました。

8.  シリヤの王がイスラエルと戦っていた時のことです。 王は家来たちに、「これこれの所に兵力を集めよう」と言いました。

26-30. ある日、イスラエルの王が町の城壁の上を歩いていると、一人の女が、「陛下、お助けください!」と叫び求めました。「神様がおまえを助けてくださらないのに、わしに何ができよう。 食べ物もぶどう酒もやれんぞ。 それにしても、いったいどうしたのか。」「実は、この女が私に、『きょうはあなたの子供を食べ、あすは私の子供を食べましょう』と言ったのです。 それで、二人して私の子供を煮て食べました。 次の日、私が、『さあ、今度はあなたの子供の番よ』と言うと、この女は子供を隠してしまったのです。」なんということでしょう。 王はあまりのひどい話に、服を引き裂きました。 それを見ていた人々は、王が下に荒布をまとっているのを知りました。

列王紀下 6