列王紀下 4:7-18 リビングバイブル (JLB)

7.  女からいきさつを聞くと、預言者は言いました。 「さあ、その油を売って、借金を返しなさい。 その余りで、子供たちと十分くらしていけるはずだ。」

8.  ある日、エリシャがシュネムの町へ行くと、裕福な婦人が食事に招きました。 その後も、そこを通るたびに、彼は立ち寄って食事をするようになったのです。

9.  婦人は夫にこう話しました。 「お通りになるたびに立ち寄られるあの方は、きっと神の預言者に違いございませんわ。 

10. あの方のために、屋上に小さなお部屋を造って差し上げとうございます。 中には、ベッド、机、いす、それに燭台を置きますの。 そうすれば、おいでになるたびに、そこでゆっくりお休みになれますわ。」

13. エリシャはゲハジに言いました。 「まず、いつも親切にしてくださることのお礼を言ってくれ。 それから、何かして差し上げられることがないか、聞いてほしい。 王様か、将軍にでも、評判を伝えてもらいたいと思っているかもしれんしな。」ところが、彼女は答えました。 「まあ、とんでもございません。 私は今のままで満足しておりますわ。」

14.  「何かしてやれることはないのかの」と、あとでエリシャがゲハジに尋ねました。「あの女には子供がありません。 それに、ご主人もかなりの年ですし……。」

17.  ところが、それはほんとうのことでした。 婦人はやがてみごもり、エリシャが言ったとおり、翌年の同じころに男の子を産んだのです。

18.  その子が大きくなったある日、小作人といっしょに働いている父親に、会いに出かけました。 

列王紀下 4