1. ある日、預言者学校の生徒の妻がエリシャを訪ね、夫の死を告げました。 「主人は神様を愛していました。 ところが、亡くなる時、少しばかり借金があったのです。 今、貸し主が返済を求め、もし返せなければ、二人の子供を奴隷にすると言うのです。」
2. 「はて、どうしてあげたらいいのかな。 家には、どんな物があるかね。」「油のつぼが一つあるだけで、ほかには何も。」
3. 「では、隣近所から、空のかめや鉢をたくさん借りて来なさい。
4. 鍵をしっかりかけ、子供たちと家に閉じこもり、つぼのオリーブ油を、かめや鉢にどんどんつぎなさい。」
5. 女は言われたとおり、子供たちが借りて来たかめや鉢を油でいっぱいにしました。
11-12. ある日、エリシャはその部屋で休んでいましたが、しもべのゲハジを呼び、「奥様に、ちょっとお話ししたいことがあると伝えてくれ」と頼みました。彼女が来ると、
15-16. 「もう一度、奥さんを呼んでくれ。」彼女が来ると、エリシャは、入口に立っている彼女に言いました。「来年の今ごろ、あなたに男の子が生まれます。」「ご、ごじょうだんでしょう。 預言者ともあろうお方が、私をおからかいになるのですか。」 彼女は思わず叫びました。