12. ヨシャパテは、「それはいい。 その人に聞いてみよう」と言いました。 そこで、イスラエルとユダとエドムの王は、そろってエリシャを尋ねたのです。
13. ところが、エリシャはイスラエルのヨラム王にかみつきました。 「かかわりになりたくありませんな。 ご両親がひいきにしていた、偽預言者のところへでも行ったらいいでしょう。」「いやだ! われわれをここに呼び出し、モアブの王の餌食になるように仕向けたのは、神様だぞ。」
14. 「神様にかけて言っておきます。 ユダのヨシャパテ王がいなかったら、こんなことに首をつっ込む気は、さらさらなかったんですがね。
15. ま、しかたがない、竪琴をひく者を連れて来てください。」竪琴がひき鳴らされると、エリシャに神様のお告げがありました。
16. 「このかわいた谷に溝を掘れ。 わたしがそこに水を満たす。
17. 風も吹かず、雨も降らないのに、谷は水であふれ、おまえたちも家畜も、十分に飲むことができる。
18. だが、これはまだ序の口だ。わたしはモアブ軍を破り、おまえたちに勝利を与える。
19. おまえたちは城壁で囲まれた最上の町々を占領し、良い畑をみな、石ころで台なしにする。」
20. 翌日、朝のいけにえがささげられるころ、水がエドムの方から流れて来て、あたり一面を水浸しにしました。
21. そのころ、モアブ人は、連合軍が攻めて来ると聞き、老いも若きも、戦うことのできる男子を総動員して、国境の守備を固めました。
22. ところが、翌朝はやく起きてみると、太陽が水面を真っ赤に照らしているではありませんか。