列王紀下 2:15-22 リビングバイブル (JLB)

15.  エリコの若い預言者たちはこれを見て、口々に「エリヤの霊がエリシャに臨んだ!」と叫び、エリシャを迎えに出て、ていねいにおじぎしました。

16.  「お許しをいただければ、五十人の屈強な連中にエリヤ先生を捜しに行かせます。 おそらく、神の御霊が先生を運んで、どこかの山か谷に置き去りにされたのでしょうから。」「どうか、そんなことはしないでくれ。」

17.  ところが、彼らがあまりにもしつこく言うので、ついにエリシャも根負けして、「ま、いいだろう。 そうしなさい」と折れました。 そこで、五十人の男が三日間、手分けして捜しましたが、エリヤの姿はどこにも見あたりません。

18.  すごすご引き返して来ると、エリシャはまだエリコにいて、「だから、あれほど、行くなと言っただろう」としかりつけました。

19.  エリコの町の代表者たちが、エリシャを尋ねて来ました。 「実は、困ったことがあるのです。 この町は、ご覧のとおり、美しい自然に囲まれています。 ところが水が悪くて、女たちは流産に悩まされています。」

20.  「それはお困りですな。 何とかしましょう。 新しい器に塩をいっぱい入れて、持って来なさい。」 そこで彼らは言われたとおりにしました。

21.  エリシャは町の井戸へ出かけ、塩を振りまいて、「神様がこの水をきよめてくださった。 これからはもう、流産する人もないし、水にあたって死ぬ人もいません」と太鼓判を押しました。

22.  はたして、そのとおり水質は良くなったのです。

列王紀下 2