1. ユダのアハズヤ王の母アタルヤは、息子が死ぬと、王の子供をぜんぶ殺してしまいました。
4. アタルヤ女王の即位後七年目に、祭司エホヤダは、宮殿の護衛隊長と女王の側近を神殿に呼び集め、秘密を守ると誓わせた上で王子を見せ、
5. 次のように指示しました。 「安息日には、三分の一の者を宮殿の護衛にあたらせ、
9. 隊長たちは指示どおり、安息日の勤務をしない者と勤務につく者とを、エホヤダのところへ連れて来ました。
10. エホヤダは彼らを、神殿にあったダビデ王の槍や盾で武装させました。
11. すでに武器を手にしていた宮殿の衛兵たちは、神殿の正面に向かって立ち、ヨアシュの隠れ場所に近い、祭壇の回りを囲みました。
12. それから、エホヤダは幼い王子を連れ出し、頭に王冠をかぶらせ、十戒の写しを渡し、油を注いで王としたのです。 一同は拍手かっさいして、「王様、ばんざーい!」と叫びました。
13-14. 女王はこの騒ぎを聞くと、何事かと神殿へ急ぎました。 見ると、即位の時の習わしに従って、新しい王が柱のそばに立ち、回りを女王の側近やラッパ手たちが、取り囲んでいるではありませんか。 みんな大喜びで、ラッパを吹いているのです。それを見た女王は、「謀反だ! 反逆だ!」と絶叫して、衣服を引き裂きました。
15. エホヤダは護衛隊長に命じました。 「女を連れ出せ。 神殿の中で殺してはいかん。 この女につく者があれば、殺してかまわん。」
16. 彼らは女王を引きずり出して宮殿の馬屋へ連れて行き、そこで殺しました。