3-4. 三方の壁には、三列からなる合計四十五の窓がありました。 一列に五つずつです。
13. ソロモン王は、ヒラムという青銅細工の熟練工を、ツロから呼び寄せました。
14. 彼は、父親がツロの鋳造師でしたが、母親はナフタリ族の未亡人だったので、ユダヤ人の血が半分混じっていたのです。 このヒラムが、王のために、いろいろな仕事をすることになりました。
15. 彼は、高さ九メートル、周囲六メートルで、中が空洞の二本の青銅の柱を鋳造しました。
16-22. 柱の上に、青銅で鋳造した柱頭が載せられました。 それはゆりの花の形をしていて、高さ二メートル半、幅二メートルでした。 その柱頭は、青銅の鎖で編んだ七組の格子細工の網と、網の上を二段に取り巻く、四百個の青銅のざくろで飾られていました。 ヒラムはこの二本の柱を、神殿の入口に立てました。 南側の柱はヤキン、北側の柱はボアズと名づけました。
23. 次にヒラムは、高さ二メートル半、直径五メートル、円周十五メートルという、青銅の大洗盤を鋳造しました。
24. その縁の下には、回りを取り巻くように、五センチおきに二列の飾り模様がありました。 洗盤を鋳造した時に鋳込んだものです。
25. この大洗盤は、三頭ずつ組になって、それぞれ背中合わせに東西南北を向いた、十二頭の青銅の牛の上に載せられていました。
26. 洗盤の縁は杯の縁のような形をしていて、厚さは八センチあり、容量は約七十二キロリットルでした。
27-30. 彼はまた、四個の車輪で移動できる、二メートル平方で、高さ一メートル半の台を十個作りました。 それぞれには、正方形の板が枠にはめこまれた台があり、その板の上にライオン、牛、ケルビムの飾りが彫ってあります。 ライオンと牛の上下にある枠の表面は、花模様で飾ってあります。 どの台にも、四個の青銅の車輪と青銅の軸がついていて、台の四すみには、表面を花模様で飾った、四本の支柱が立っています。
31. この台の上に、口のまるい洗盤が五十センチ出ています。 洗盤の深さは七十五センチで、花模様細工があしらってあります。 枠の鏡板は正方形で、円形ではありません。
32. 台には四個の車輪が取りつけてありますが、車輪はどれも高さ七十五センチで、それぞれ軸にはめてあります。
33. 車輪は戦車の車輪と同じ作りでした。 車軸も、輻も、輪縁も、轂も、台の部品はみな、青銅で鋳造されていたのです。