列王紀上 22:12-22 リビングバイブル (JLB)

12.  ほかの預言者も、みな右へならえをして言いました。 「さあ、ラモテ・ギルアデに攻め上りなさい。 神様が勝利を与えてくださいます!」

13.  ミカヤを呼びに行った使者は、ほかの預言者のことばを告げて、同じように語れとうながしました。

14.  しかしミカヤは、「約束できるのは、神様がお告げになることだけを語る、ということだ」と、きっぱり断わりました。

15.  ミカヤが姿を現わすと、王はさっそく尋ねました。 「ミカヤ、ラモテ・ギルアデに攻め入るべきか、それともやめるべきか。」「もちろん、攻め上りなさい! 大勝利はまちがいありません。 神様が勝利を与えてくださるからです。」

16.  「神様が言われたことだけを語れと、何度言えばわかるのだ。」

17.  「実は、私はイスラエル国民が、羊飼いのいない羊のように山々に散らされているのを、幻で見ました。 神様はこうお語りになりました。 『王は死んだ。 彼らを家へ帰らせるように。』」

18.  「どうです、お話ししたとおりでしょう。 いつも悪いことばかり言って、良いことはこれっぽっちも話しませんよ。」 アハブ王はヨシャパテ王に不満をぶちまけました。

19.  すると、ミカヤが先を続けました。 「神様のおことばをもっと聞きなさい。 私は、神様が王座につき、天の軍勢がその回りに立っているのを見ました。

20.  そのとき神様は、『アハブをそそのかして、ラモテ・ギルアデに攻め上らせ、そこで倒れさせるように仕向ける者は、だれかいないか』と持ち出しました。いろいろな意見が出た末、 

21. 一人の御使いが進み出て、『私がやりましょう』と申し出ました。

22.  『どういうふうにするのか』と、神様が尋ねると、御使いは答えました。 『私が出かけて、アハブの預言者全員に、うそをつかせてご覧に入れます。』神様はこれを聞いておっしゃいました。 『では、そうするがよい。 きっと成功する。』

列王紀上 22