列王紀上 2:36-37-46 リビングバイブル (JLB)

4. また、正しく歩み、神様に忠誠を尽くすなら、必ず子孫のだれかがイスラエルの王となり、ダビデ王朝は絶えないという約束を、神様は果たしてくださる。

5.  さあ、よく聞け。 おまえは、ヨアブがわしの二人の将軍、アブネルとアマサを殺したことを知っているだろう。 戦いの最中で、しかたなくそうしたと言っておるが、実は平和な時に起こっているのだ。 

6. おまえはりこう者だから、どうしたらいいかわかるだろう。 彼を安らかに死なせてはならん。 

7. しかし、ギルアデ人バルジライの子らには親切にし、いつも王の食卓で食事をさせてやれ。 彼らは、わしがおまえの兄アブシャロムから逃げた時、親身に世話をしてくれたからな。 

8. また、バフリム出身のベニヤミン人、ゲラの子シムイのことを覚えているだろう。 わしがマハナイムに落ちのびた時、わしを激しくのろいおった男だ。 それでも、わしを迎えにヨルダン川まで下って来たものだから、いのちだけは助ける、と約束してやった。 

9. だがな、そんな約束はおまえにかかわりのないことだ。 おまえなら、どうすれば奴を血祭りにあげられるか、わかるだろう。」

36-37. さらに、シムイを呼び寄せて、こう申し渡しました。 「このエルサレムに家を建てて住み、町の外へは一歩も出るな。 町を出てキデロン川を渡ったら、いのちはないものと思え。 それでおまえが死んでも、責任は負わんぞ。」

38.  「よくわかりました。 おっしゃるとおりにいたします。」 シムイは、言われたとおりエルサレムに住みつきました。

39.  ところが、それから三年後、シムイの奴隷が二人、ガテの王アキシュのもとへ逃亡したのです。 そのことを聞くと、 

40. シムイはすぐろばに鞍をつけ、アキシュ王に会おうと、ガテへ向かいました。奴隷は見つかり、エルサレムへ連れ戻されました。

41.  シムイがエルサレムを離れてガテへ行き、また戻って来たことは、ソロモン王の耳にも入りました。 

42. そこで、さっそくシムイを呼び出し、問いただしました。 「神様にかけて、エルサレムを離れるな、さもないと死ぬことになる、と言っておいたはずだぞ。 あの時おまえは、『よくわかりました。 そのとおりにいたします』と答えたな。 

43. それなのに、なぜ命令に背いた。 

44. 父上にどんな悪事を働いたか、よもや忘れはしまい。 神様がおまえに復讐してくださるように。

45. しかし、この私をぞんぶんに祝福し、またダビデの子孫を、いつもこの王座につけてくださるように。」

46.  ベナヤは王の命令で、シムイを連れ出して殺しました。こうして、ソロモンの支配は不動のものとなったのです。

列王紀上 2