列王紀上 18:5-18 リビングバイブル (JLB)

5.  エリヤがアハブ王に会おうと道を急いでいる時、王はオバデヤに命じました。 「国中の川を調べてみよう。 わしの馬やらばの食糧になる草があるかどうかな。 わしはこっちへ行くから、おまえはあっちへ行けっ。 二人で国中を捜すのだ。」

6.  こうして、二人は別々の道を進みました。 

7. その時オバデヤは、近づいて来るエリヤを見たのです。 ひと目でエリヤだとわかったので、地面にひれ伏しました。「もしや、エリヤ先生では?」

8.  「そうだ。 王のところへ行って、私がここにいると伝えてくれないか。」

9.  「エリヤ先生。 私がどんな悪いことをしたというので、この私を殺そうとなさるのですか。 

10. 神様にかけて申します。 王様は、世界中の国をすみずみまで捜し回って、あなたを見つけ出そうとしています。 『エリヤは当地にいません』という報告を受けると、王様は決まって、その国の王に、それが真実であると誓わせるのです。 

11. ところが、今あなたは、『王のところへ行って、エリヤがここにいると伝えよ』とおっしゃいます。 

12. しかし、私があなたから離れたら、すぐ神の霊が、だれも知らない所にあなたを連れ去ってしまうでしょう。 王様が来て、あなたを見つけることができなかったら、私はまちがいなく死刑です。 私はこれまでずっと、心からイスラエルの神様にお仕えしてきたではありませんか。 

13. イゼベル王妃が神の預言者を殺そうとした時、預言者百人を二つのほら穴にかくまい、パンと水を差し上げた私のことが、お耳に入りませんでしたか。 

14. 今おっしゃるとおりにしたら、私は殺されます。」

15.  「私はいつも、天の軍勢の主である神様の前に立っている。 この神様にかけて誓う。 きょう、私は、きっとアハブ王の前に姿を現わす。」

16.  そこでオバデヤは、王のところへ行って、エリヤが来たことを知らせました。 王はエリヤに会いに出て来ました。

17.  王は、エリヤを見るなりどなりました。 「おまえだな。 イスラエルに災害をもたらした張本人は。」

18.  エリヤも負けてはいません。 「災害の張本人は、陛下のほうです。 陛下もそのご一族も、神様を捨てて、バアルを拝んでいるではありませんか。 

列王紀上 18